上司×部下対談

MEMBER PROFILE

  • 小堀 行則
    ラヴィファクトリー事業部
    (2005年入社)
    常務 / 事業部長
  • 橋本 真樹
    新規事業開発室
    (2008年入社)
    課長 / エリアMGR
  • 太田 城司
    ラヴィファクトリー事業部
    (2010年入社)
    係長 / MGR
  • 松中 秀也
    ラヴィファクトリー事業部
    (2014年入社)
    主任 / アシスタントMGR

それぞれ入社した頃の
思い出話はありますか?

小堀
僕は三人とも入社時から一定期間、一緒に仕事をしてますからよく覚えてますけど、この中で今一番あか抜けて見えるのは橋本くかもしれないんですけど、入ってきたとき一番田舎者でした。今でこそ見た目を気にしてスーツもビシッと着ていますが。。。一番臆病で怖がりだったのも橋本くんですね。太田くんは入ってきたときから変わらず今のまま。
太田
変わってませんか?
小堀
変わってませんよ。誠実な感じの、誠実かどうか知りませんけど(笑)入社したときから変わらず。松中くんは、配属されてすぐ営業担当して、僕が今まで見てきた新卒の子たちの中でもすごく適応能力があるというか、感覚がいいというか、そういう子かなという印象です。
橋本
皆さんにダボダボのスーツをいじられて(笑)その足で当時の三田のサティのいつも行ってるスーツ屋さんに駆け込んでパンパンのスーツ買いました(笑)
太田
入社当初はすごく覚えているのはやっぱり橋本さんの後ろをずっとついていって、SPのようでした(笑)
小堀
どこの営業にも橋本くんの後ろをついていってたね。
橋本
そうそう。ついに橋本さんSP雇ようになったんですか?と聞かれました。
松中
僕は男性1人だったので、ライバルがいなかったこともあって、自分でいかに意識を高めていくのかがすごい壁でした。
橋本
真面目か(笑)
太田
一人だけ真面目か(笑)
小堀
橋本くんと太田くんからは、絶対そんなコメント出なかったよ。何も考えてなかったからなぁ
橋本
いえいえ!僕は、椿井という同期が、フォトグラファーとしてすぐにすごく活躍していって、ずっと小堀常務に相談してましたね。「僕は大丈夫か」と。その度に「心配するな、今を見るな、5年後10年後を見ろ。」という話をされて、その時は納得いかなかったんですけど…
小堀
いかなかったんかい(笑)でもその話は太田くんにもよくしたね。目の前のことに悩んで目の前のことにぶつかって。弱音をはいて。先輩のようにならないとだめだというプレッシャーで、よくいじけてたね。その度に呼び出して「お前は先輩と同じを目指すのか、自分の理想を目指すのかどっちやと。150キロのスピードボールをバンバン投げるピッチャーもいれば、変化球交えてコントロールで勝負するピッチャーもいるやろと、人はそれぞれどこをみて仕事をしてるねん」というね、野球に例えてそういう話をよくしてたね。それに比べると、松中くんなんかはあんまりそういう苦悩の面を見せへんなと思うんやけど。
橋本
確かに。見せないですね。
小堀
誰に話してるの?
松中
いえ。特に誰にも話していないですね。自分の中で考えているというか…
小堀
かっこええなぁ。見習った方がいいよ二人とも。
橋本
いやいや、でもこういうタイプが爆発する危険がありますよ(笑)
小堀
僕らは中途で入ってきてるから、ライバルや同期がいない。自分としてこうしたいという思いで30歳過ぎで入社して。みんなは社会が初めてで、同期がいて、やっぱりこう、自分とどうなんやろうと同期と比べる機会が多い。それが切磋琢磨になっていたらいいと思うねんけど、なんとなくこう、あの人より勝っているか負けているか、その瞬間その瞬間で悩んでいる子って新卒で多いんかなと感じる、全体的に見てて思うな。
橋本
それっていいことではないですか?
小堀
ある意味いいことなんやけど、じゃあ今勝ってるから満足する子もいてるし、今負けてるから自信がないって子もいるけど、さっきも言ったけど、5年後10年後どうなりたいかというときに、ある今だけを見て勝ってるか負けてるかってどっちでもいいやんって。
橋本
今、すごい説教されてるように見えてると思います(笑)
太田
橋本さんはすごい負けず嫌いですよね。
橋本
負けず嫌いですね。今でもあるし、僕なんかでも絶対に同期の椿井に勝ちたいって思うし、フォトグラファーでも、営業でもそうですね。例えばインスタグラムで、同期より絶対フォロワー増やしてやろうと思ってますしね。余裕で勝ってますけど今は。
小堀
こんな風に話してるけど、橋本くんはさっきも言ったけど3人の中で一番臆病で気にしいで撃たれ弱い。
橋本
確かにそうですね。ガラスのハートって言われてましたよね?当時。ブライダルフェアで大失敗して、小堀常務にすごく怒られました。
太田
聞いたことありますそれ。
小堀
僕は、準備できへん人、嫌いやねん(笑)行ってから頑張ろうってそういうものじゃないから、行くまでに頑張らんとあかんからね。
橋本
本当にしっかり怒ってもらいました。
小堀
最高の結果は?
太田
「最高の準備」
小堀
はい。そうです!(笑)

それぞれがぶつかった
一番大きかった壁は?

松中
僕の壁はコミュニケーションの取り方です。今もそうです。
小堀
誰との?
松中
プランナーさんだったりとか、お取引先の方とか、全ての人においてコミュニケーションの取り方はずっと考えて動いてます。
太田
今も?
松中
はい、今もです。
太田
そんな風にはあんまり思わないですけどね。
橋本
俺は結構思ってるよ。松中は真面目やからさ。でも、もうちょっと踏み込んだらいいのになと思うことはあるかな。
松中
自分ではあまり真面目とは…。その一歩の踏み出し方として何かアドバイスいただけますか。
橋本
僕は自然に出来ちゃうから(笑)
太田
橋本さん一歩どころじゃなくてすごい踏み込みますよね
橋本
本気で向き合っているかどうか、その人に対して。向き合っているというか、この人と仲良くなろうみたいな、仕事を越えて。太田くんは?
太田
僕は、さっき常務もおっしゃってくださいましたけど、入った当初、ずっと橋本さんみたいにならなあかんっていう意識が先行しすぎて、なかなかねぇこうなれないんで、そのギャップに苦しみ続けましたね。接客をしてはダメ出しを受けて、苦しい時期はありました。悩んでました。
橋本
それ小堀さんから聞いてたけどな
太田
そうなんですか。橋本さんは厳しい先輩でしたから。ただ、でもすごく覚えてるのが、橋本さんが福岡にマネージャーとして行かれる辞令が出た時に、僕が神戸店のアシスタントマネージャーの辞令を頂いて。受け取ったあと、橋本さんの席の横を通り過ぎたときに、橋本さんと目が合って、めっちゃいい笑顔で「頑張れよ」って言って下さった時にちょっとうるっときましたね。
小堀
ここまでの話だと、橋本くんがすごい先輩みたいな話になってしまってるから、全部カットするけど(笑)橋本くんは何が一番大きな壁やった?
橋本
いっぱいありますけど、一番しんどい壁と思ったのは、マネージャーになった時ですね。福岡の全く知らない土地で右も左もわからない、車に乗ってもどこに進んでるかもわからないような場所で。僕26歳でマネージャーになったので、周りはほとんど30代の人たちばっかりで、マネージャーやけど一番年下みたいな、だからその年上の人たちとの付き合い方、でも自分が導いていかないといけないという責任感、そこの押し問答というかね。
小堀
そうそう。それで思い出に残っているのが、神戸店では、みんな外出も多いから常に顔を合わせられないから、店内SNSで色々共有しようとやってて。ある日福岡に出張に行って、橋本くん、頑張ってるなぁと思って、帰ろうとした時、「福岡店でもSNS始めたんですよ」と聞いて見たら、俺の書いた文章コピペしてて!(笑)
橋本
最後の文章だけ変えましたよ(笑)いややっぱりね、いいものは盗んでいかないと(笑)
太田
盗み方がちょっと(笑)
橋本
小堀常務の壁は何でしたか?
太田
小堀常務が壁にぶつかってるイメージはないですね
小堀
ありますよ僕にも。やっぱり2015年5月かな。
橋本
部長になった時ですか?
小堀
違うよ。ラヴィ20周年の時に、売上が初めて前年を下回った時。あの時は一番自分の立場的にはしんどかったですよね。色んな方向性を示して、でもすぐには結果は出ないから、あの時は会議行くにしても総会で喋るんでも、もう成績が悪いから、まぁみんながどう見えてたか知らんけど、結構痩せた。
橋本
元から痩せてはるんで、痩せた言うてもねえ、わかんなかったですよ(笑)
小堀
いやいや、結構しんどかった、ほんまに前年もう一回立て直せるのかなと思うくらい。
橋本
それは我々が不甲斐ないですね。
小堀
いやいやそういうことじゃない。
橋本
あの時は東日本がすごく成績が良くて、西日本がものすごい悪くて、すごい責任感じました。
小堀
色々あったけど、でももう一回みんなでああしようこうしようと本音で話し合えたし、幹部とか現場のマネージャーとか、僕もあの時くらいを境に、もっと全国のスタッフに想いを伝えていかないといけないと…ラヴィは動かんなというか変わらんなとすごい感じて、とにかくあの時から、何かあったら喋るようにしている、現場の人たちにも。で、翌年、何とか取り戻せてから、今は順調に伸びてきたね。あのときが一番仕事をしててしんどかったなと感じています。
太田
悔しかったです。不甲斐ないなと思いましたね。
橋本
小堀さんの白髪もどんどん増えていってね。ほんまに悔しかったですね。
松中
総会(社内行事)の帰りに、来年は絶対見返したる、じゃないですけど、そういう話を太田さんとしてました。

上司に求めること
部下(若手)に求めることは?

小堀
松中くんは入社2年半でアシスタントマネージャーに早くもなって、上司に求めるものだけじゃなくて、部下に求めるものもあると思うけど、松中くんは何を求める?
松中
本当に目の前のことに一生懸命頑張ってもらいたいです。そこに尽きます。
小堀
上司に求めるものは?
松中
…。
太田
上司に求めるものって難しくないですか?
橋本
そうかな?めっちゃ簡単で、部下に求める方が結構難しいと思う。部下に求めるものは何?
太田
松中くんと同じで、素直であってほしい、まっすぐであってほしいと思いますね。言ったことをすぐやってくれる人は本当に一番頼りになると思いますね、まっすぐ伝わって。
橋本
僕は、絶対にどんなちっちゃいことでもいいので目標を持ってほしい、その目標に向かって何をしてきたかの過程を大事にしてほしいなと僕は思いますね。めっちゃええこと言いましたね僕。
小堀
ええこと言うた。上司にそう言われてたんやと思うわ。
橋本
…(笑)上司に求めるものは、リアルな話で言うと、上司は働きすぎたら僕はダメやと思います。その人になりたいというのではなくて、目指すべき働き方、小堀常務の生き方とか生き様とか、仕事の仕方とかってめちゃくちゃ尊敬するところやと僕は思ってます。それでも、上司が休まないと、あそこのポジションにいったら休まれへんねやって思ってしまうのは良くないと思います。 すごい報酬とかじゃなくて、仕事に対する向き合い方というか、小堀常務の尊敬できるところは、アツイところやと僕は思ってるので。すごい冷めた人やったら、嫌やん?
太田
そうですね。冷めた小堀常務は嫌ですね。
小堀
いや、俺の話じゃなくて「上司」に求めるものやから(笑)
橋本
求めるものでいうと、常にアツイ人であってほしいなと思いますね。小堀常務は部下に求めるものは何ですか?
小堀
部下に求めるもの…難しいなぁ、僕は、新卒の子たちが入ってきた時に必ず言うことでいうと、他者との比較じゃなくて、自分の中の全力を尽くせる人になってほしいなと。今の自分が60点やったら61点目指してお客様の前に立てば喜んでもらえると思うけど、周りと比べて自分が95点で、両サイドが70点で俺95点すげぇみたいなって思った瞬間、お客様には何も届かないと思うので、部下に求めることっていうか、そんな上司でありたいしあってほしいと思うけど、誰かと比較してどうこうではなくて、自分の中の全力を尽くすことを日々繰り返していける人になってほしいなと思います、という話をねよくさせてもらいます。
橋本
1000回くらい聞きましたこの話。
太田
矢印を自分に向けるということですよね。
小堀
俺から聞いた話を発表する場じゃないから(笑)
太田
上司に求めることって難しいですね、上司から学んだことならありますけど。
小堀
俺は、多くの人の上司としてこうありたいっていうのが一つあるねん。それは何かと言ったら、同じ言葉を言い続けようと思ってる。俺よく、みんな今スマホに書き込んだり予定入れたりするやん、俺はいまだに手帳を使ってるねんけど、手帳の最初のページに自分が大切にしたい、好きな言葉を書くねんな。人間って調子がいいときってそんなの読まなくても自然にそうなる、たとえば原因結果、矢印をどこかに向けず自分に向ける、調子いいときはそれでいいねん、だけど調子が良くない、壁にぶつかったとき、悩んだ時って必ず矢印って外に向く、弱くなるから、小さい目標に向かって準備をして過程を大切に、調子いい時できんねんけど調子悪い時はできない。そのときに自分が書いたことを見て「あ、俺弱くなってるな、逃げてるな」と自分の書いた言葉に励まされることがある。それが、社長とかと話す機会が多いから、5年前にも聞いたなとか、昔も言うてはったなとか、また言うてるっていう言葉に励まされることがある、ブレたらあかんなと。僕は上司として数多くの一緒に働いてくれるスタッフに、常に同じ言葉を言い続けてその言葉が届けた相手の中で、その言葉でもう一回頑張ろうと思ってもらえる上司でありたいなと思ってる。

今後のラヴィファクトリーを
どうしていきたいですか?

小堀
ラヴィは20年経って、インバウンドやワールドロケーションフォトウエディングという新しいことに取り組んでいるけど、いろんな方向むいて仕事していかないといけない中で、みんなはどんなラヴィを作っていきたいですか?
橋本
札幌から沖縄までお店はあるけど、まだまだ地方都市には行けてない現状で。でもラヴィの写真を求めて下さるお客様ってもっともっとたくさんいらっしゃるから、地方都市にどんどん行きたい。
太田
去年の社内行司の発表で新卒2年目の子の発表で、「神戸店に入社できて幸せですと、働けて幸せです」と話してくれました。全てのスタッフがラヴィで働けてよかったなともっと思ってもらえる環境にしていけたら、もっと素敵なラヴィになるんじゃないかなと思います。
小堀
松中くんはどうですか?
松中
僕は最近、取引先で、映像・ムービーのご要望をたくさん頂きます。
橋本
自分で映像を撮りたいとは?
松中
まず僕は、写真デビューしたいなと思ってます。ですが、その映像をもっと増やしていきたいなと思います。
橋本
小堀常務はどうですか?
小堀
例えばラヴィって20年前できたときからコンセプトというか、キャッチコピー「ハートのある写真、ただきれいなだけじゃなくハートのある写真」っていう言葉があるやんか?じゃぁハートのある写真って何なんってなったら人それぞれになる、人それぞれやけどなんとなくみんながハートのある写真って、似通った熱いものがあると思うねん俺は。言葉で説明できへんけど。そういうものを大切に繋いでいきたいなと、繋いで、繋いで、繋いで、誰かがしてくれたことを僕が受け取って、僕が繋がさせていただいて、で繋いでいきたいなと。っていうことが、ラヴィでしたいことです。
橋本
難しいですねぇ。
小堀
どうしてかと言うと、写真では、僕たちは日本の中で結婚写真の業界でNo.1になっている。でも、もっともっとより多くのお客様に喜ばれるためにという観点で言うと、婚礼組数が減っている業界の中で、ムービーっていう商品に取り組んでいくっていうのも、ニーズに応えて行くということやけど、その時にラヴィのムービーって何なんですか?ときかれた時に、写真と同じく「ラヴィのムービーってハートのあるムービーなんです」って言えるものがないと、僕らがやる理由がないやろう。そのハートのある何かって、言葉じゃなくて、マニュアルとかそういうのでもなくて、感じて感じて繋いでいくものだと思う。さっき太田くんが話した新卒の子の発表の反響はすごく大きかった。それは何かと言ったら、彼女は上の人から繋いできたものを受け止めて、繋ごうとしてる姿がみんなの共感を得たってことやんか。それは、幹を作れば、勝手に枝が生えて葉っぱが生えるみたいな感じで、何においても幹がしっかりしてないと。儲かるから、求められるからやるんじゃ、本質がないような気がするので、そういうものをきちんと、自分が受け止めてきたものを次の子たち、ここにいる橋本くんや太田くんや松中くんに届けていきたいし、それをその向こうにいる人たちに自分らに届けていってほしいなっていうのがある。

今後のKSGグループを
どうしていきたいですか?

橋本
KSGグループ全体で言うと、ウエディングハウスのようなものを作れたらいいなと思います。グループの総合力で出来ることがあると思っていて。トータルにお客様をサポートしたい。またそのお客様がずっと帰ってこられるような場所を作りたいと思っています。
太田
僕は、漠然としたことですけど、今やっぱり事業部ごとの連携がまだまだだなって。同じ方向性でもっともっと団結していくことで、良いものを作っていきたい。
松中
新卒入社はOJT研修で各事業部を回ると思うんですが、中途採用の人もそういう研修があるといいと思います。
小堀
新しい事業を考えることもそうだし、橋本くんが言ったみたいなグループだからこその施設があるのは素敵だなと思う。僕は中途入社なので、松中くんの言うような研修があるのもいいし。各事業部が本当に思いを持って自立してこそ、団結力・組織力・グループ力につながると思うので、もっと一つ一つの事業部がしっかり自立することをやっていかないといけないとすごく思ってる。せっかく今常務という立場で仕事をさせてもらっているので、自分のできる何かを探して、まず個が強くないと、団体競技ってそれぞれに役目・役割があって、個が自立してるから出来るチームプレーを、お互いに支えあえるような会社にしたいなと思います。

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